便利だけど本当に必要?我が家が全館空調の導入をやめた4つの理由

家づくり

家づくりを進めるにあたって、ハウスメーカーが推しに推していた全館空調を導入すべきかどうか非常に悩みました。

最初の見積もりにも当たり前のように全館空調費用が含まれていたのですが、自分たちなりにメリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、最終的には導入をやめることに。

今回はその理由についてご紹介します。

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全館空調の仕組み【我が家の選んだハウスメーカーの場合】

そもそも全館空調とはなにかご存知でしょうか。全館空調と一口に言っても、ハウスメーカーによってその仕組みはさまざま。

我が家の選んだハウスメーカーの全館空調は、エアコン1台で家全体を快適な室温に保つことができるというものです。エアコンからの風を床下に流し、それを部屋に送るというようなイメージ。

ちなみにこのハウスメーカーは、無垢材と床暖房の組み合わせをウリにしていました。また外張り断熱第一種換気システムを採用していることから高気密・高断熱で、それが全館空調の性能アップにもつながっているとのことです。

メリットはランニングコストの安さ&故障しても少ダメージ

“エアコンを稼働させるだけで家中の室温を快適に保てる”というシステムなので、全館空調としてかかる電気代はエアコン分だけ。つまりエアコンを常につけている必要はあるものの、全館空調だからといってエアコン以外の部分で電気代が上乗せされるわけではありません。

そのため普段からエアコンをつけっぱなしという家庭であれば、いつもの電気代だけで家中快適に過ごせるということになります。

また、他有名メーカーでは全館空調システムが故障すると多大な費用がかかるというケースも少なくないようですが、今回検討したハウスメーカーでは冷風および温風をエアコンから送ることで成り立っているシステムなので、故障するものといえばエアコン本体だけ。

全館空調を導入しない場合と比べても故障リスクは大して変わらないと言えるでしょう。

我が家が全館空調の導入をやめた4つの理由

モデルルームに行った際は、実際に全館空調の体験もしました。確かに快適ではありましたが…以下の点から、最終的には導入をやめてしまいました。

①導入費用が高い

ランニングコストは安いものの、全館空調を導入するには100万円ほどかかるそうです。

100万円で快適な暮らしになるなら安いと思う人もいるかもしれませんが、我が家の場合は後述する理由も加味し、100万円をかけるまでもないか、という結論に達しました。

また、どうせ100万円を使うのであれば家具や家電にかけたかったというのもあります。

②もともと過ごしやすい気候である

家を建てる予定の場所が比較的過ごしやすい気候で、夏は涼しくて冬は暖かいです。そのため全館空調を取り入れるほどではないかなと思いました。

反対に、夏は暑くて冬は寒いという地域ではかなり重宝されるのでしょう。

③排気口が気に食わない

全館空調を取り入れるうえで避けられないのが、部屋につける排気口です。

位置を自由に決められないため家具や家電の置き場所がある程度固定されてしまうことに加え、猫を飼っている我が家の場合は掃除がめんどくさそうだなと感じました。

また、全館空調を導入するために間取りを妥協しなければいけない点が出てきたりも…。

④エアコンを床に設置する必要がある

床に向けて冷風・温風を送る仕組みなので、エアコンは床に設置する必要があります。そのため排気口の件と同様、全館空調のためのスペースをつくらなければなりません。

見に行ったモデルルームではエアコンの上にちょっとしたデスクのようなものを造作していましたが、我が家の場合は書斎をつくる予定だったこともあり特に魅力には感じず。

エアコンは通常通り、部屋の上部に設置するのが最適では?となりました。

まとめ

住環境や経済状況によっては、迷うことなく全館空調を導入すべき家庭もあるかと思います。

ただ、全館空調は魅力的ですが、導入にあたってメリット・デメリットについてはしっかり把握しておくべきでしょう。

システムの良い面だけに捉われないことが、後悔のない家づくりにつながるはずです。

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