ゆで卵の殻って、きれいに剥けると気持ちいいですよね。でも実際に卵を茹でて殻を剥こうとするときれいに剥けず、白身がボロボロになってしまって困る…なんてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな悩みを持つゆで卵好きの方のために、殻がつるんと剥けるゆで卵の作り方をご紹介します。ちなみにおいしいゆで卵を作る方法ではなく、あくまでも「殻をきれいに剥く」ための方法ですのであしからず。
そもそもゆで卵がきれいに剥けないのはなぜ?
ゆで卵の殻がきれいに剥けないのは、白身が殻にくっついてしまっているからです。
どういうことかというと、卵の白身には二酸化炭素が多く含まれています。卵を茹でるとその二酸化炭素が膨らみ、結果として白身も膨張し殻にくっついてしまうというのが、ゆで卵の殻がきれいに剥けない要因です。
卵が新鮮であればあるほど、この現象が起きやすい傾向があるとのこと。少し古めの卵を使えば、何も気にせずともきれいに剥きやすいのかもしれませんね。
ゆで卵の殻をきれいに剥くためにこれまで試した方法
わたしがこれまで、ゆで卵の殻をきれいに剥くために試した方法は主に二つ。どちらもよく見聞きする方法です。
ちなみに「卵を冷蔵庫から出してしばらく常温で置いておく」は時間がもったいないのと面倒なので試していません。
茹でる前に卵の殻に穴を開ける
きれいに剥けた確率=70%
これは試したことがある方も多いのではないでしょうか。わたしが使っていたのは、ゆで卵の殻をきれいに剥くためだけに作られた100均の商品です。
卵をセットして上から垂直に押すと、下に隠されている針が出てきて殻に穴を開けられるという仕組みになっています。
使い方は慣れれば簡単ですが…そもそも穴を開けても、きれいに殻が剥けないことが多々ありました。また、お湯に入れた瞬間に白身がちょろちょろ出てきたことも…。
このような商品を使う場合、実は穴を開けるだけではなく茹で方にもコツがいるのかもしれません。今この穴開け機、我が家では置物と化しています。
茹でた後にすぐ氷水に入れる
きれいに剥けた確率=50%
「卵を茹でた後すぐに氷水に入れると、中身だけが縮んで殻との間に隙間ができ剥きやすくなる」という情報を見ました。
さっそく試してみましたが、体感的にきれいに剥けるときとボロボロになるときは半々という感じでした。氷水に入れてからしばらく放置していたので、もしかすると冷やし過ぎもよくないのかも?
とはいえ、氷水から出すタイミングを見計らうのも面倒です。
失敗ゼロの我が家のゆで卵の作り方
ここからご紹介する方法を実践するようになってから、大げさではなく、きれいに剥けなかったことは一度もありません。工程は以下の通りです。
- たっぷりの水で茹でる
- 手で持てるくらいまで冷やす
- 卵のお尻部分にヒビを入れる
- ヒビ部分に流水を当てる
- 全体にヒビを入れる
- 殻を剥く
それぞれ詳しく解説します。
①たっぷりの水で茹でる
卵が完全に沈むくらいの多めの水を沸騰させたら、卵が衝撃で割れないように優しく入れます。わたしはいつも、お湯ハネが怖いのもありトングを使っています。卵は冷蔵庫から出してすぐのものでOK。火はずっと強火のままで、黄身まで完全に火を通すには12分茹でます。
②手で持てるくらいまで冷やす
お湯から取り出した直後の卵はアツアツなので、トングで持ち、数秒間素手で持てる程度まで流水で冷やします。トングではなくザルにざばーっとあけて流水を当ててもOKです。
③卵のお尻部分にヒビを入れる
卵のお尻の部分の殻を少し割ります。結構強めにいってしまって大丈夫です。
④ヒビ部分に流水を当てる
ヒビを入れた部分を上にして、そこに強めの流水を当てます。だいたい10秒くらい当てれば十分です。
⑤全体にヒビを入れる
数カ所コンコンとヒビをいれたら、卵をローリングさせて全体にヒビを入れます。大堀相馬焼が思い浮かびますね。
⑥殻を剥く
つるんと気持ちよく剥けます。調子に乗って力の入れ具合を間違えると白身がパカッと割れるので注意。剥き終わった時点でも、卵はアツアツのままです。
茹で上がりに一工夫でピカピカゆで卵に!
殻をきれいに剥くには、熱いうちにヒビを入れて流水を当て、熱いうちに剥く!これが、私がゆで卵を作るときに気をつけていることです。ゆで卵の殻むきにイライラしてしまう方はぜひ試してみてください。