注文住宅を建てるうえで最初に決めるべき重要なものといえば、ハウスメーカーです。
とはいえ、ハウスメーカーはメジャーなものから地元密着型のものまで多々あり、選び方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、我が家がハウスメーカー選びの際に重視したポイント、決め手となったポイントについてご紹介します。
モデルハウスを見学したハウスメーカーは「8社」
まずは軽い気持ちで住宅展示場に行き、好みの外観のモデルハウスを見学しました。
数えてみたところ、これまで見学したハウスメーカーは8社でした。単純に内装を見たいという気持ちだけで見学したところもあったので、数的にはもしかしたら多い方かもしれません。
なおモデルハウス見学の際、中を見るだけで帰るということは基本的にはありません。よほどメンタルの強い人であればただの冷やかしとして見るだけで帰るのも可能だとは思いますが…(笑)
一般的には、営業の人がハウス内を案内してくれて、最後に現状やこれからの予定などについてのアンケートを書き、よければ見積もりいかがですか?といった流れです。
我が家の場合は後でじっくりと比較するためにひたすらパンフレットを貰い、毎回重たい袋をぶらさげて帰っていました。
ちなみに一つのハウスメーカー見学に1時間以上はかかっていたので、広い展示場であれば1日で全部まわるのはおそらく無謀です。
A社とB社の2つで悩みに悩む
8つのハウスメーカーのなかから、家族会議を経てなんとか2つまで絞り込みました。
どちらも何度か打ち合わせを重ね、さぁあとはハンコを押すだけ!という段階まで進めたのですが、ここからも悩みに悩むことに。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。
無垢材が魅力的なA社
一つ目は、無垢材を使用した建築に自信のあるA社。
- 無垢材推し
- デザインがおしゃれ
- 高気密高断熱
- 坪単価は高め
ポイントはこんなところです。A社はとにかく無垢材に強く、外観や内装も無垢材を最大限生かしたようなデザインを得意としています。
また、外張り断熱と第一種換気を採用していることなどから高気密・高断熱を実現。私は北日本に住んでいるので、冬場にも外気が入り込みにくいというのは非常に魅力に感じました。
ただ、デメリットをあげるとすると坪単価が高めなことです。このメーカーの性能・デザインにここまでお金をかける価値があるのか?他にもっとコスパのよいメーカーがあるのでは?と悩みました。
とにかく自由度が高いB社
二つ目は、完全自由設計のためとにかく自由度が高いB社。
- オリジナリティのある家にできる
- 費用が安い
- 自由度の高さ故に仕上がりが不安
理想をすべて詰め込んだ間取りでの見積もりをB社にとってもらったところ、他のハウスメーカーでは出せないだろうというくらい破格の金額でした。
このメーカーでは坪単価という概念はないとのことでしたが、施工面積と合計金額から単純計算してみるとかなり安かったです。
ただ、完全自由設計なのでやりたいことは基本なんでもできるものの、設計士やデザイナーが介入するのは契約後、間取りが完成してからということで少し不安がありました。
最終的にはA社に決定!決め手は「安心感」と「デザイン」
A社ともB社とも、見積もりを含む打ち合わせは5回以上はしたでしょうか…。悩みに悩んだ結果、最終的にはA社に決めました。理由はずばり、「安心感」と「デザイン」です。
序盤の打ち合わせの段階から設計士が介入していたため、プロの目線でこちらの希望も汲んだ間取りを提案してくれました。実際に住んでみたときの利便性なども考えての間取りなので、建てた後に後悔することもないのではないかなと。
また、実際にA社で建てた家を見せてもらったところかなり魅力的なものが多かったです。そもそもはじめにA社のモデルハウスを見学したのも外観が好みだったからで、内装もこちらの好みを汲んで理想に近いものに仕上げてくれそうに感じました。
B社は安いが自由すぎるのがネックに
B社は、こちらの要望をほとんど否定することなくなんでも取り入れてくれるような姿勢だったため、仕上がりがちぐはぐなものになるのではないかという不安がありました。
実際に、過去の事例を見せてもらったところ、施主さんには申し訳ないですが「なんでここをこうした?」と思わざるを得ないような間取りの家が多々。
もともと家づくりにおいて知見やセンスがある人であれば向いているのかもしれませんが、我が家は自由度の高いB社で後悔のない仕上がりにできる自信がなかったため、お断りすることになりました。
「絶対に譲れないポイント」をもとにハウスメーカーを選ぶべき
我が家は、「安心感」と「デザイン」で無垢材推しのA社を選びました。
注文住宅を建てる際に絶対に譲れないポイントというのは家庭によって異なると思います。そのポイントに当てはまるハウスメーカーはおそらくいくつかあるはずなので、最終的な決定を下すには“プラスのメリット”を考えてみることをおすすめします。
たとえば絶対に譲れないのが金額の安さだとすれば、同じ安さを売りにしているハウスメーカーでも、断熱材や構造などが大きく異なる場合もあるでしょう。
メーカーごとの特徴はしっかりおさえたうえで、後悔のない家づくりができるであろうハウスメーカーを選ぶべきです。